熱量

安藤です。最近は練習日ごとに写真を撮りに稽古場へ行っています。

 

今回のネットワーク公演、割と最初の方から稽古風景を撮らせて貰っていて、
それはなぜかと言うと、写真のストックを一枚でも二枚でも増やして、
芝居作りの持つ熱量をもっと伝えたい!という気持ちがあり、
カメラ用品一式をバッグに詰めて、自転車でサーッと稽古場に現れています。

 

芝居作りの始まりの段階から練習風景を撮っていると、
演出と役者と裏方のそれぞれの間に生まれる熱量、
公演に関わる劇団員と劇団員との間に生まれる熱量に触れられる瞬間があります。
生の熱量を感じ取って形に残せることが、写真を撮る者の醍醐味のひとつだったりします。

その熱量は、日々の生活や仕事、学校やバイト、楽しいや苦しいを超えた先にあるもの。
ひとつのものを生み出すために集まった人達の、ものを作るのが好きな人達の、
何かやりたい、でも何をやろう、表現に関わる何かを、というエネルギーを持った人達の、
それぞれの感性が静かに、時に激しくぶつかった先にあるものです。

 

化学反応のし合いをもっと感じ取りたくて、写真を撮っています。
台本の流れに合わせて感情が高ぶる、もっとこうしたい、
もっとこうしたいのに今は取っ掛かりが掴めない、掴みたい。

 

未だ見えないものを見るために、基本を押さえた先にある面白さを。もっと感動を、もっと驚きを。
いつもまずは自分自身の心を揺さぶる為に動いています。

 

先日の練習でもいい熱量に出会えました。
もっと、もっとです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次