物語をかためる

こんにちは、安藤です。

 

今回の公演の演目である「四月になれば彼女は」

物語の根幹となる芝居の各場面を、ただ今皆で堅めていってます。

 

 

物語をより強固なものとして見られるものにする為に、細かな所まで詰めていく。

皆で意見を出し合って、それぞれの意識の中にぼんやりと流れているものを

明確な言葉に置き換えることで「ああ、そうだったのか」と頷ける気づきを共有していく。

 

台本を繰り返し読むことで生まれる気づきがあります。

実際に立ち稽古を行う中で実感できる事があります。

初めて通し稽古をすることで経験できる事もあります。

 

ひとつの答えに辿り着くまでに、劇団員の間で「ここの話はこういうことかもしれない」

「本当はこうじゃないかもしれない」「こう見せた方が面白そう」「こっちでは抑えた方が」

等々、様々な意見を出し合います。

 

 

芝居作りって本当に自由なものだなと感じる所は、

台本を読んで、最初は一人の頭の中で考えた物語の捉え方があって、

皆で集まって稽古をして、それぞれの物語の捉え方をカードのように出し合い、

演出が中心となってまとめる事で、ひとつの答えが生まれていく。

 

つまり「最初の最初は誰も最後の答えを持っていない」

そして「明確な正解がない」ことを前提として、ひとつの物語として形にする為には

「様々な捉え方をまとめた上で選ぶ」ことが肝のひとつとなる。

 

稽古の繰り返しと意識の擦り合わせを重ねる中で見えてくる形があって、

それは芝居作りに関わる人々の、ひとつの公演に参加した証のように、

本番という実際に目に見えるものに変わって残っていく。

 

 

やってみないとどうなるかわからない。

進みたい、形にしたいと思うから立ち上がれる。

壁にぶつかって立ち止まってしまっても、

意識を共有している仲間がいるから、また前に進める。

努力、友情、勝利。

 

それって…

 

何だか…

 

 

少年ジャンp…

 

 

いや、

 

 

人生みたいじゃないですか(えっ?)

 


【勝手に他己紹介】

 

 

副代表の小川真弘君です(写真左端)

謎な人です。

 

謎は謎のままにしておいた方がきっと面白い。

語っても語らずとも、面白さの波動を感じずにはいられない人です。

 

彼のつくる芝居には独特の味があって、僕は劇団混沌(仮)の結成時から幾つかの作品を観てきました。

組み上げられた調和の中に、遊びや揺らぎを生み出すのがとても上手いです。

 

タモリ風に表現すると「ジャズな人」です。

今回の芝居の彼の役どころも楽しみのひとつです。

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