劇団まんまるが出来たきっかけについては、お話しましたっけ?
広報清水です。
代表の過去記事やメディアで記事にして頂いた物を探せばそれなりに出てくるんじゃないかと思うのですが、改めて書くと、
「2015年に劇王で負けたから。」
これが最初でした。
詳しくは劇王Ⅳで戦った感想含め代表に熱く語ってもらうとして。
ボロ負けしたあの日から1年、今年の四国劇王を決定する日が、リベンジの日がやって来たわけです。
1月16日・17日の2日間、我ら劇団まんまるは、2団体に分かれて上演しました。
まんまるは代表丸山が執筆、本公演でも上演した作品「丼の底」を、
そしてまんまるの作家の一人・小川真弘君は「劇団混沌(仮)」の代表でもあるので、今回はそちら名義で出場、高知の蛸蔵ラボvol.1や本公演でも上演した「六文銭」で勝負を挑みました。
結果は、
敵は強かった。
劇王にはなれませんでした。
四国劇王の頂点を目指し参加したのは総勢12の劇団、それぞれ自信作を引っさげて臨みました。
参加団体も控え室のモニターで上演を観る事が出来るので、これも劇王のひとつの楽しみでもあります。
シアターねこの真っ黒な舞台が、各劇団の時間毎に、まるで魔法にかかったかのように姿を変えて行きます。
それはたった20分間の魔法。
でも、その観劇の刺激は、数日経った今もまだ脳裏に焼き付いています。
もしかしたら私は魔法の粉を持って帰って来てしまったのかもしれません。
「演劇は風に書かれた文字」
有名な言葉ですね。
でも最近思うんです。これ、上演した側の考え方じゃね?って。
結構、観た側には残り続けるんだよなって。
今日なんかも、劇王で上演されたunitout玉井さんの作品「櫛と剣」の、役者さんの切ない表情や美しい殺陣が蘇ってきて、ジーンて来てました。
他にも脳内反芻している作品は多数です。
昔々、15年程前に観た青年座の「MOTHER〜君わらひたまふことなかれ〜」とか、ずっと感動が残ってますし。
お芝居する側と観る側。
その2つには舞台と客席という境目があって、リアルタイムではどうしてもすぐに交われないものがあったりする、言葉や題材が難しいとか、あるいは様々な技量不足で。
でも、ゆっくり考えてる内に、あって気がついて、なるほどな~って感心して。
そうやって、いずれ作品は、創り手と受け手の間で交じり合い反応する。
その時に演劇は本当の完成を迎えるのかもしれない。
劇王はその場で投票するものなので、その場で一番響いた作品が票を勝ち取り王に輝きます。
結果としてはそれが記録される訳ですが、でも、それだけじゃない。
どこかの誰かの脳内で、作品は記憶に残る。残り続ける。
それはそれは素敵な事だなと思います。
私たちの作品も、そうであればいいなと思ったりしてます。
ちなみに、記録にはもちろん、記憶にも色濃く残った高知の劇団「シャカ力」の作品「槍隊FORDIE」が今年の劇王に輝きました。
次のステージ、神奈川でも健闘を祈ります、YOU CAN FLY!!!
またおいおい、公演の際の写真もギャラリーに掲載していきますのでお楽しみに。
それでは、また次の舞台のお知らせをお待ちくださいませ。