特別企画「MIDDLE EDGE」公演に向けて~丸山インタビュー~

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「中年=穏やか」なんて、誰が決めた?

座長・丸山裕介が語る“まだ尖っていたい理由”

中年になると、人は丸くなる――そんな言葉を、そっとひっくり返すようなタイトルがつけられた。
劇団まんまる初のコントライブ『Middle Edge』
40代を中心に集まった俳優たちが、人生の真ん中で何を表現するのか。
今回話を聞いたのは、劇団の座長にして本作の脚本・演出を担う丸山裕介。
言葉の端々ににじむのは、次の挑戦へ向かう男の静かな決意だった。
稽古終わりの熱気冷めやらぬ彼に話を聞いた。

丸くなる年齢。でも、まだソリッドにやりたい。

──「Middle Edge」というタイトルにはどんな意味が込められているのでしょうか?
丸山:直訳すれば「中間地点のふち」ってことなんですけど、中年ってまさにその“ふち”に立たされてる感覚があるんですよ。
若さの勢いも失ってきて、老成にも達してない。
気づけば角も取れてきたように見える。
でも僕は、「それでもまだソリッドにやっていきたいっ!」って思ってて。
丸くなったようで、内側にはちゃんと研いだ刃がある。
そういう中年の矛盾とか覚悟みたいなものを、あえてタイトルにしました。

──“ソリッドであり続けたい”というのは、劇団としての意思でも?
丸山:どうなんでしょうね。劇団のみんなに聞いてないから(笑)。
個人的には、年齢を重ねたからって、挑戦をやめたくないですね。
今回、あえて初の「コントライブ」という形で勝負してるのも、その一環です。
今この年代でふざけきる。
そこから出てくる味みたいなものを感じて頂ければ。

──コント形式にしたのには、どんな狙いが?
丸山:いや、正直に言うと…「ダウ90000」がコントやってるの見て、「あ、自分たちもコントやっていいんだ」って今さら思ったんですよ(笑)。
ずっと演劇畑でやってきたから、コントってどこか“お笑い芸人のもの”ってイメージがあって。
でも彼らの作品観てたら、芝居とコントの境界なんて、もうとっくにあいまいで。
そこで一気に肩の力が抜けて、「じゃあ僕たちも、自分たちなりのコントをやろう」って火がついた感じですね。
それで今回、オムニバス形式にして、短編コントをいくつか詰め込みました。
設定はバカバカしいのに、なぜか記憶に残る――そんな構成を目指してます。

──稽古場の雰囲気はどうですか?
丸山:年齢が近いせいか、妙に落ち着いてます(笑)。
でも、みんなめちゃくちゃ真面目にふざけることに挑戦してくれています。
「このリアクションで合ってるかな?」とか「この間で笑い取れる?」とか、真剣な議論してます。
ちゃんと“作品としての完成度”を意識できる関係性があるのは大きいですね。
ノリだけじゃなくて、「このくだり、観客にどう届くかな?」ってところまでちゃんと踏み込める。
安心してふざけられて、真剣にもなれる――そんな稽古場です。

──観に来るお客さんに、どんなふうに受け取ってほしいですか?
丸山:うーん…「何か刺さるものを」っていうよりはね、同世代が観ても、若い人たちが観ても、「なんかあの人たち楽しそうだな」って思ってもらえたら、それで成功だと思ってます。
もちろん、面白いのは大事。
しっかり笑ってもらえるように作りますよ!
それと、「演劇って別にむずかしくなくてもいいんだな」って感じてもらえると嬉しいです。
演劇に慣れてない人でも、ふらっと観に来てもらって、ちょっと笑って元気になる。
そんな入り口になれたら最高ですね。
若い人たちには、「大人って案外、楽しんでるな」って思ってもらえたら嬉しい。
中年になると、大変なことも増えるけど、それでもちゃんと笑える余地って残ってるんですよ。
そういう“先の景色”を、ちょっとだけ見せられたらいいなと思ってます。

──最後に、今の自分自身にひとことかけるとしたら?
丸山:うーん、そういうのは…終わってからでいいかなあ。
今はもう、どうやったら面白くなるか?それだけ考えてます。
終わったあともたぶん振り返らずに、普通に「じゃあ次どうするか」って動き始めてる気がします(笑)。
でもそれでいいと思ってます。
今をちゃんとやる。それだけ。
…まあ、観に来てくれた人が「楽しかった!」って帰っていただけたら、それが一番ですね。

編集後記:角が取れても、まだ武器になる。

“ミドル”であることは、決してネガティブなことではない。
若さの勢いと、老成の達観、そのちょうど真ん中。
だからこそ、悩み、笑い、もがく姿がいちばん“人間らしい”のかもしれない。

今作「Middle Edge」は、そんな“揺れる世代”に贈る、渾身のコント群像劇だ。
どのエピソードも、どこかあなた自身や、あなたの大切な誰かを思い出させてくれるだろう。

※今回のブログは公演前にインタビューされたいなと思ったけど誰もしてくれる気配が無いのでChatGPTに頼んでインタビューしてもらったものを記事形式でまとめました。
僕でも他の役者でも全然インタビュー申し込んでいただいて構わないので!
あと、MIDDLE EDGEどうぞよろしくお願いしますっ!

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