昔、むかし。
清水、大学演劇クラブ時代のお話です。
クラブで演劇集団キャラメルボックスの演目を上演した事があります。
演出は3年生の先輩、私は2年生で何かのスタッフで関わっていました。
年は下でも演劇歴は私が上。
さらに別に劇団にも関わっていて、そちらで厳しく指導して貰っていたので
正直、自分の方が演劇の事をよく分かっていると思っていました。
なので、稽古の時にも役者を務める一年生にたくさん勝手にダメ出しもしましたし
裏方でも音響などの演出の仕方に口出ししました。
そうして稽古が進んで行っていたある日、
演出の先輩に
「この音響のニュアンスって、このシーンに合ってます?いいんですか?」
という様な意味の事を、割と上から言ったんです。
その時、もう一つ上の4年生の先輩から、
それは役職の領域を犯している、と叱られました。
そこでようやく、自分の過ちに気づいたのでした。
クラブ活動とはいえ、ひとりひとりに役職が割り振られていて
それを責任を持って遂行し、皆で一つの作品を作り上げるのが務めであり醍醐味。
演劇の現場とは(映画もかな)小さな会社のような側面があると思います。
会社の部署外の人間から色んな事上から言われるのはそりゃ腹立ちますね。
私は自分を過信し、演劇を愛するあまり、足並みを乱し人間関係をかき混ぜ
公演までともすれば壊すところだった。
その時の自分の過ちは、今でもこうして覚えているほどに身に染みています。
ただ、さきにも書いたように、
私の行動は「演劇を愛するあまり」だった事は間違いないのです。
なので、行動自体は酷く間違っていたけれど、
自分の与えられた仕事の範囲だけではなく、
今自分達が作っている作品に対し、常に創造的な視点で観察し続けていたこと自体は、
演劇人として正しかったと思います。
最近は、こんなクソ生意気大学生の面倒な人、いるんでしょうかね。
いたらたいそう可愛がりたい。
はい、お話終わり。
およそ20年演劇か仕事しかやってこなかったと言っても過言では無いので
演劇にちなむ内輪話はいくらでもありますが
最近まんまるブログが趣味を披露する場になっているので
私もそんな感じで締めくくろうかなと思います。
天然の石が大好きで、ここ数年は洋服よりも石のアクセサリーばかりにお金をつぎ込んでいます。
写真奥はアクアマリンとカレンシルバーのブレス。
手前はマラカイト、アベンチュリン、ターコイズ、
アクアマリン、ラピスラズリ、アメジストの
海の色ばかりの石とカレンシルバーを組み合わせたセブンスストーンブレス。
最近はアクアマリンが好きです。
誕生石なのにこれまであまり縁がなかったのですが、
華美な宝石っぽくないこの作品に出会って、すっかり惚れ込みまして。
まるで穏やかな海に身をゆだねているような、
清らかな癒しのエネルギーを秘めたこの石。
『人生の壁や暗闇に迷った時、新たな希望の光をもたらす』といわれているそうですよ。
人生は分岐と選択の連続。
吃音ヒーローの登場人物も暗闇の中の分岐を前に様々な選択をします。
その先に光があるのかどうなのかは、
劇場でお確かめください。
チケット好評販売中!!!