祭りの後で~忽那~

どうも!
まんまるのジョン・スクワイアこと忽那です!

先日の劇団まんまる本公演にご来場いただきました皆様、ほんまにありがとうございました!
残念ながらご来場いただけなかった皆様、ちょっとした不幸に見舞われてください!

今回の公演は短編集ということで、忽那的視点から1つずつ振り返りたいと思います。
手前味噌な部分もあるかもなので嫌な人は回れ右してください。

①鍋~君の名は~

今回唯一の役者全員参加コントでしたね。
コロナ最盛期にオフ会で集まった面々がソーシャルディスタンスを守りながら超ロングスプーンで鍋を食べさせ合う話。
鍋を食べるようにみんなでわちゃわちゃできてやってる側は楽しそうなコントだなと思いましたが残念ながら忽那の出番は終盤のわずかなのでわちゃわちゃできませんでした。
おそらく今回の作品群の中では最も執筆年が古い作品と思われ、良い意味でまとまりがなく荒削りで、コロナ禍中の鍋会という設定からどう物語を展開していくのか、わくわくしながら見れるコントでした。
そして良くも悪くも、面白可笑しい設定からどう展開するのか、どう逸脱してどう収束するのか、それをどう表現するのか、本番の直前までみんなで悩んだ作品でもあったと思います。
ちなみに初回公演では忽那が大ポカやりました。
すいませんでした!

②人望超

忽那の一人芝居。
お人好し故にモテにモテまくる忽那がお人好し故にとんでもない事態に陥っていくサスペンスミステリ作品(?)
元々何年か前に松山でやったやつの再演なんですが久しぶりにやってみて、やっぱり本はめちゃくちゃ面白いと思いました。
次から次に現れる部下のキャラクターの違いを主人公の一人称視点でうまく表現しながら小出しにしていた伏線をうまく回収しつつ、忘年会の会議という身近でリアルな設定からトンデモないゴールまで逸脱していく様を違和感なく端的に書き切った傑作。
丸山さん作品の中でもトップ3に入るほど好きな作品です。
もしこれが面白いと思えなかった人は、忽那の演技力、表現力の問題なので文句は忽那に言うてください。

③俺に出来ることなんてそれくらいしかない

ケンタッキーの袋を抱えた女の子に、謎のおじさんが骨だけよこせと詰め寄り警官がやってくる話
なぜ骨を欲しがるのかという「謎」の部分は序盤で明かされるものの、そこからまさかの恋愛物に発展していきおじさんのことを、そして警官のことを応援したくなる熱い展開。
キーマンは「回し」となる警官。
ちょっと頭が変なキャラクター達に徹頭徹尾振り回され続ける警官は観客と同じ視点を共有しつつ物語も回さなければいけない重要なポジションで、演じた大輔もかなり悩んだと思われます。
最終的に忽那が美味しいところを持ってくわけやけど、あそこでウケるかどうか(実際にウケたけど)それはそこまでの大輔演じる警官がうまく物語を回して観客を納得させてくれたからこそでした。

④花嫁修行学校

立派な花嫁を目指すひろかさんが森野さん演じる花嫁先生に教えを乞うて力を身につける話。
これは最初稽古見たときまったく全然面白く思わなくて、これを今回の本公演でやるとは正気か?と思った作品。
今回の作品群の中で最もコントらしいコントと言えるけど、役者側がそれを認識できず芝居してるみたいな印象でした。
でも最終的にはまんまる女性陣の舞台に対する真摯な姿勢と努力によって、森野さんの持つ雰囲気を活かした先生というキャラクターと、なによりひろかさんの不器用さを夫である丸山さんが最大限活かしたキャラクターが今回の公演一の笑いを生み出したと思いました。

⑤甲子園決勝前日

金のために八百長に手を染める高校球児と監督の話。
野球好きにはたまらん設定の、コントらしいコント。
忽那と丸山さんの二人コントで、当初高校球児と監督の配役は逆だったものの、稽古の中で今回の形に落ち着きました。
本を読んだ段階で、客観的には忽那=高校球児、丸山さん=監督やろなとは思いつつも、お互いの良さが出るのは逆やろなと思てたことがそのまま実現した形になりました。
実際やってみて逆でよかったなとは思いつつも、個人的にはどっちでも対応できる面白い役者になりたいなと再認識する作品になりました。

⑥いま。

デモに参加したい娘と家事に追われる母、いつもの日常が地震によって一変する話。
今回の本公演の中では異色の、コントではないシリアスな話。
僕が劇団まんまるを、丸山さんの作品を好きな理由はこのギャップにあると思ってます。
これは稽古で初めて見たとき、まじで泣くかと思いました。
堪らん愛おしさと切なさ。
10年近く前、僕が劇団まんまるに入るきっかけとなった作品を見た時と同じ感情に襲われ、改めて劇団まんまるに入ってよかったなと思いました。
それだけに本番前日の稽古で見た役者陣のセリフ覚えの拙さや舞台表現への気持ちのあり様があまりにショックで、泣くに泣けず、まじで劇団辞めよかな思いました。
そんなこともありましたが本番では無事披露でき、僕の大好きな劇団まんまるを観てもらえてほんまによかったです。
ひろかさんのお母さん感もさることながら、ラストシーンでのくらちゃんの表現しない表現力も見応えがありました。

以上です。
これからも劇団まんまるは「面白い」を追い求め、表現していきます。
どうぞよろしく。

あ、新しい劇団員入りました!
まっすー!

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