「MIDDLE EDGE」終わりました。

どうも、こんにちは。
丸山です。

2025年7月6日、劇団まんまるコントライブ「MIDDLE EDGE」の全公演を無事に終えることができました。
僕の判断ミスで灼熱の中、開催となったにも関わらずご来場くださった皆さま。
そして、遠くから応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました!

あれから数日。
ようやく少し落ち着いてきたので、振り返りも兼ねて、このブログを書いています。

僕たち劇団まんまるは、不条理やコメディを中心にした短編芝居を得意とする劇団です。

「なんだそれ!?」と思わず笑ってしまうような不条理な世界や、くだらないけどどこか切なくて愛おしい人間模様。そんな芝居を、短編という形で次々と繰り出すのが、僕たちのスタイルです。
今回の「MIDDLE EDGE」は、そんなまんまるが、さらに笑いに特化した「コントライブ」というフィールドに挑んだ公演でした。

演劇の延長で笑いを取るのと、コントとして笑いを取りにいくのとでは、まるで勝手が違いました。
稽古を重ねるほどに、笑いというものの奥深さ、恐ろしさを突きつけられた日々だったように思います。

目次

倉庫アクア・チッタという場所

今回の会場は、徳島市万代町にあるアクア・チッタ。

ここは川辺にあって、とにかくロケーションが最高なんです。
川の流れを見ながら風が吹き抜けるあの感じ、そして倉庫なのに不思議とオシャレな空気が漂うあの空間。
昼と夜とで表情が全く変わるのも魅力的で、演劇をする場所として、僕たちにとっては特別な場所です。

劇場のように整った設備はないけれど、それ以上に倉庫という空間が持つ剥き出しの空気感が、
僕が描く不条理な世界や、ちょっといびつな笑いにすごくよく合うんです。

今回の「MIDDLE EDGE」のテーマも、「ミドル世代が送るエッジが効いたコントライブ」というものだったので、
オシャレだけど無骨なアクア・チッタは、ぴったりの場所でした。

お客様との距離もすごく近くて、一瞬の沈黙すら肌で感じる。
その緊張感の中で、一発の笑いが生まれる瞬間は、本当にライブの醍醐味だと思います。

もちろん、暑かったです。
スポットクーラーも頑張ってくれたけれど、限界もありました。
それでも皆さん笑顔で、汗を拭きつつ最後まで観てくださったことが、本当にありがたかったです。

スペシャルゲスト

今回、客演にチクタクノイズ主宰の加藤直さん、そして、エース忽那の新妻光季さんを迎えての公演となりました。

直さんとは、昨年2度共演がありました。
一つは、株式劇団マエカブ様の本公演、そしてもう一つが香川で開催された初恋タローさんのコントライブでした。
で、今年も株式劇団マエカブ本公演「浮世の国のアリス」で共演しました。
その稽古中に、オファーを出しました。

というのも、昨年の初恋タローコントライブの時に「この人コントもイケるんだ!?」という衝撃があったからです。

元々、直さんはアクションも演技も何でもできる俳優さんで、マエカブさんの本公演でも圧倒的な存在感を放っていました。
舞台上での集中力がすごくて、シリアスな芝居の中でも一瞬で空気を変えることができる。
その技術と瞬発力は、同じ役者として本当に刺激を受けます。
そして初恋タローさんのコントライブで見た直さんは、また全く別の顔でした。
ストレートな笑いの中にしっかりと芝居があって、間の取り方が絶妙なんです。
シーンのテンポを崩さないのに、ちゃんと笑いを取りにいける。

彼と職場でもある妻清水に、直さんにオファーを出したと伝えると「えっ?」という反応だったのですが、稽古に入るとすぐに納得してくれました。

今回の「MIDDLE EDGE」でも、直さんの芝居に本当に助けられました。
笑いのテンポを探る稽古の中で、直さんは的確に台詞を調整したり、動きを提案してくれたり、常に作品を良くしようという気持ちが伝わってきました。
さらに、どんなにこちらが無茶な演出を投げても、それを面白い形で受け止めて返してくれる安心感がありました。
あの柔らかい人柄の奥に、確かな技術と芝居への情熱がある。
改めて、素晴らしい役者さんだと実感しました。

そしてもうひとり、光季さん。
忽那の結婚おめでとうパーティーの解散前に、コントライブの稽古で忽那が愛媛⇔徳島を往復して不在になることが多いかもしれないから、折角なので出ませんか?とオファーしました。
彼女が出演したネタ「リリーフカー」は殆どは忽那が演出をしてくれました。
そして、松山で出来具合を確認しに行った時に衝撃を受けました。

「めっちゃおもろい。」

光季さんが持っている“場の空気を自分のものにする力”が本当にすごかった。
役者を殆どしたこと無い人とは思えない堂々とした立ち姿や声の通り方もそうだし、何より表情が豊かで、観てる人をグッと惹きつけるんです。

最初は、「忽那の奥さんだし、本人も忙しいだろうし、やっぱり大変かな…」と思っていたんですが、そんな心配は全く無用でした。
むしろ本人が「もっとクオリティを上げたい!」という気持ちを見せてくれて、その度胸と貪欲さに驚かされました。稽古の合間には、忽那と光季さんが真剣にネタ合わせをしている姿もあって、やっぱり夫婦なんだなあ、と微笑ましく思ったりもしました。

直さんも光季さんも、それぞれ全く違う個性を持っていて、今回の「MIDDLE EDGE」に確実に彩りを加えてくれました。
お二人がいてくれたからこそ生まれた笑いや空気感がたくさんありました。

出演、ありがとうございました。
またのご参加をお待ちしております!

映像&AIフル活用

今回の「MIDDLE EDGE」は、劇団まんまる史上ダントツでAIをフル活用した公演になりました。

まずは、みんな大好きChatGPT
台本のアイデア出しから、あらすじの叩き台、さらにはSNS投稿の文面まで、とにかくいろいろ相談しました。
例えば、「その心は」ってネタは付き合う前みたいな男女が昔遊んだエピソードを色々話すんですが、そのエピソード出しに使ったりしましたね。
後は、全ネタにテーマ曲を作ったんですが、その作詞のお手伝い、また、他AIツールを使用する時のプロンプトを詳細にAIに伝えようとする場合、英語が良いのでそのプロンプト生成をお願いしたりしてました。

次に活躍したのが、KlingAI
機動戦艦まんまるのオープニング作成の時に宇宙船や、宇宙を背景に役者を動かすというシーン生成や、戦艦が戦うシーンなど主にSFシーンの生成に役立ちました。

そして今回、個人的に一番テンションが上がったのがSunoAI

劇中のBGMやオープニング曲、そしてコントのタイトルジングルまで作りました。
なかなか、プロンプト通りに生成するっていうのは難しくて大変だったけど、作曲って今までどうあがいても出来ないと思ってたので素直に楽しかったです。

AIを使えば使うほど、人間の「これがいい」という判断が問われるなとも感じました。
AIに全部任せきりは危険だけど、アイデアの爆速生成や、今まで思いつかなかった発想をもらうには本当に強い味方です。

これらのAIを活用して幕間の動画作成を行いました。
ただ、それだけじゃなくて、かなり人力も使いました。

この画像、オープニングのワンシーンなんですが

都合11人それぞれ撮影しなきゃだったので、稽古でバリバリしてる中でその時間を作るのがまず大変でした。
でも、みんなも思った以上にノリよく参加してくれたので、良い動画が作れたと思います。

動画作成は、まっすーと清水も担当してくれてまして。
Youtubeにアップできるやつはそのうちアップしたいなあと考えてます。

今後もコントライブを続けていく

今回の「MIDDLE EDGE」で確信しました。
劇団まんまるは、これからもコントライブを続けていきます。

不条理な世界も、くだらない笑いも、僕たちの大好きな舞台表現です。
お客様の笑い声を聞いたとき、「これをもっと突き詰めたい」と心から思いました。

もちろん、やるたびに大変だとは思います。
でもそれ以上に、僕たちにしか作れない「コントライブ」があると信じています。

次のコントライブがいつになるかはまだ未定ですが、必ずやります。
さらにパワーアップして、また皆さまに笑いと不思議な世界をお届けしたいと思っていますので、どうか楽しみにしていてください。

劇団員募集のお知らせ

そしてもう一つ、お知らせです。

劇団まんまるでは、新たな劇団員を募集しています!
不条理やコメディ、短編芝居に興味がある方、大歓迎です。
芝居をやってみたい方、裏方で舞台を支えたい方、演劇は初めてだけど「面白いことがしたい」という方も、ぜひ一度、僕たちの稽古場を覗きに来てください。
徳島という場所で、笑いも、不条理も、ちょっと変わった世界も、一緒に作っていける仲間を探しています。

興味のある方は、お問い合わせフォームから是非見学お問い合わせください!

最後に

今回の「MIDDLE EDGE」は、劇団まんまるにとって本当に大きな挑戦でした。
大変だったけど、楽しかった。
怖かったけど、やっぱり幸せでした。

またすぐに稽古場に戻ります。
まだまだ遊び足りないし、もっと面白いものが作れる気がしているからです。

暑い倉庫で、僕たちと一緒に笑ってくださったすべての皆さま、本当にありがとうございました。

また次の舞台でお会いしましょう!

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