丸山です。
内容は全然タイトルと関係なく、カブフェスin琴平の、しかも、劇団まんまる上演ネタ「結婚記念日」のみの振り返りなので、M-1についての内容を期待した方はここでページを閉じてください。
先週末に開催された「カブフェスin琴平」ですが、劇団まんまるは一本のネタを上演しました。
「結婚記念日」というネタです。
コントです。
フレンチレストランで結婚記念日を祝う夫婦にサービスでワインが提供されるが、それが超高額なワインで焦る夫婦。
というあらすじ。
ちょっと、実話で、今年の結婚記念日に妻とフレンチレストランで結婚記念日をお祝いしてて、シェフと共通の知人がいるのでその話をしたりしてて、グラスワインを頼んだらシャトー・マルゴーがサービスで出てきて焦った話が元になっています。
※ネタではボトルにしてますが、実際はグラスでした。流石に。
その後の展開はコントの基本に忠実に、台本の時点では東京03のネタの展開をオマージュして作りました。
余談ですが僕はこんな感じで他のネタだったり、作品だったりをオマージュすることに抵抗なくネタや作品作りを進めます。
パクるというより、持ってくるイメージで。
完全に模倣したものを!と思ってても書き進めていくうちに勝手に別の形になっていくので着想時点では模倣で全然良いと思っています。
ちなみに、今年の本公演や、9月のカブフェスの際に上演した「甲子園決勝前日」はさらば青春の光のオマージュです。
どちらのネタも特に誰にも言われなかったのが、逆に悲し…くはないけど気付いた方がいると嬉しいです。
稽古期間は約一ヶ月でした。
連日の白熱した稽古、という感じではなく週二回、平日の稽古のみで創りあげることにしました。
シェフ役の忽那との稽古は1回1時間のみで、後は当日合わせでした。
稽古場を完全にトライアンドエラーの場とし、研鑽は各自という形が理想だと考えているからです。
各キャスト、それはやり過ぎというチャレンジをしてくれたので、遠慮なく削ぐことが出来ました。
チームワークを十分に発揮するには、各人が各分野において自立している必要があると思っています。
今回のネタづくりにおいて勿論全て順調では無かったですが、結果的にこの形で稽古を進めて良かったと思いました。
来年以降も「演劇」と「コント」、作品づくりとネタづくりをしていく上での基礎力アップ&課題確認が出来たので。
勿論、もっと…という点もあります。
もっと手数を減らしてシンプルに「間」で勝負していくネタではあるので、何と言うか、型にしてしまったなあ、ゴチャゴチャしちゃったなあ、という箇所が何点かあります。
思っている以上にお客様は察する力があるので、こちらが変に多く情報を伝達しようとすると冗長に感じられることが多いと考えています。
Unit outの玉井さんの本に彼女の演出で出演した際に、ただ棒立ちで話してるだけのシーンに対して
「慣れで、下半身への意識が無くなってる。上体で芝居している。」と駄目を頂いたことを今でもよく思い出します。
それくらい、身体というのは情報をお客様に伝えてしまうモノです。
だから、僕も稽古後半では出来るだけ削ぎ、シンプルにしていきたいと常々心がけてます。
「結婚記念日」に関しては、そこがまだ足りなかったなあというのが反省です。
カブフェス琴平で本当は二作品上演する予定でした。
書き進めていくと長くなってしまい、どう考えてももう一本を30分の持ち時間の中に入れることが出来ないと判断したため一本で行くことにしました。
ただ、何か…お客様に申し訳無いなあと思っておまけコント「オンリーワン」「リポビタン」「借金取り」を作りました。
おまけコントは流石に台本には起こさずに口伝で作りました。
稽古時間は全部5分とか10分。タイパ良かった。
今回、最大の事件は日曜日にもりのの声がでなくなったことでした。
メンバーと対策を練りながら、全台詞を清水にアテレコしてもらって、もりのを口パクで演じさせる案を出したりもしました。
却下されました。
最終的に声出ないなりにやろうということになったんですが、結果的にそっちの方が面白いかも?
まで行けたと思います。
いけちゃ本当はマズイんだけど、まだまだ僕自身が力技で押しちゃってるなあという反省。
各自がそれぞれ仕事してくれたお陰で怪我の功名と言うにはリスク高過ぎだけど、日曜日のソワレが僕としては一番良い出来だったと思いました。
今回の稽古、楽しかったです。
一番はウォータフォールではなく、アジャイルな作り方でやり切れたから。
本番は、楽しんでもらえたら楽しいです。
幼い頃から初詣に行ってたこんぴらさんで色々出来るのは楽しいです。
また、来年も麻心さんで何か出来たら嬉しいです。