こんにちは、清水宏香です!
祭りって何の祭り・・・
Jiro’s ギター BAR周年イベント?
夏のまんまる祭り?
カブフェス2024?
もういろいろやりすぎてどの祭りなのかあやふやです。
とりあえず、本公演なのでまんまる祭りご来場いただきありがとうございました!
その他の祭りもありがとうございました!
全部楽しかったです、暑かったです!
どれかピックアップするとすると・・・
チャレンジとくしま芸術祭から合計4回上演した「いま。」でしょうかね。(さんざん赤ジャージの写真を使い倒していますが)
本公演での上演が最終となりました。
今年1月に起きた能登半島地震を受けて丸山座長が書いた作品で、今、居間で起きている母娘の小さな争いと、遠くの地で起きている戦争とのオーバーラップが巧みな作品です。
これまでのまんまるの作品の中でも3本の指に入る代表作と言えるのではないでしょうか。
恥ずかしながら家でほとんど家事をせず生きてしまっているので、私自身の中身は高校生の娘役の方が近いんですが、そうも言ってられないので自身の母などを重ねて役に臨みました。
高校の時の自分は大変わがままで、自分の見えている世界が唯一で、正しくて、自信に満ち溢れていました。
そんな私を叱咤激励し育ててくれた母は、当時40歳。うわあ。はああ。大変だっただろうに。本当にごめん。
演劇部の集まりで帰りが深夜12時を超えたのに連絡もせず、玄関で引っぱたかれたなあ。毎日のように学校に遅刻したり。進路もろくに決めずに。それでも私のすべてを信じてくれた。本当にありがとう。
母には観て貰えていないのですが、どんな感触が得られるのか、怖いような知りたいような気分です。
ひとつ、小さな仕掛けがありまして。
延々洗濯物をたたむ中、最後にたたむのは娘の靴下と決めていました。靴下の左右をまとめながら、娘の「お母さんは何もわかっていないんだよ!」をぶつけられる。
その時に得た心の小さな痛みと怒りは、きっとかつて何度も私の母も抱いた事のある気持ちなのだろうなと思います。
芝居とは、身体、言葉、感情表現、様々な角度から噓を限りなく本当にしていく仕事。
もちろん台本があって稽古の通り見せる物なのでどこまでいっても嘘なのですが、その生のやり取りに生まれるお客さんの感情は本物になりうるよう、努めています。
そのための小さな仕掛けが、この靴下でした。
もう畳むこともないのか。ちょっと寂しいな。
そうも言ってられない、すぐに次の祭りが来ます。
どうぞご期待ください。