夏はとっくに終わっているけれど、私の夏は、先週末にようやく終わりました。
9月16日(土)17日(日)香川県高松市玉藻城にある国重要文化財指定の披雲閣を借り切っての演劇祭
「マエカブ演劇フェスティバル2023」
今年も全国津々浦々から劇団が集結、6つの間を舞台に同時多発的に芝居が繰り広げられるというサーキット型演劇フェスで、今年が11回目の開催です。
劇団まんまるも2015年の結成以来ほぼ毎年出場(演劇大学と被った2019年、夫婦がコロナに倒れた2022年は不参加)しているお馴染みのフェス。
ウチはインアウトの激しい劇団なのでもはやカブフェスで会う演劇人の方が古い付き合いだったりします。
今年は『鳥籠の中で』という作品を引っ提げて上演しました。
「面白い奴が偉い」を掲げて活動する劇団まんまるは、ジャンル的にコメディ・コントを上演する劇団と認識されているのではないでしょうか。
今回も笑いどころは多々入れておりましたが、現代に生きる誰もが何かしら経験したことがあるであろう社会への鋭いメタファーが隠されておりました。幕切れのシーンは皆固唾をのんで見守っていました。
5人の出演者の内、これが初のカブフェスという子が3人もおりました。
カブフェスは自分たちの上演だけでなく、様々な劇団との交流が出来る事も大きな楽しみです。
今年は県外の演劇人・演劇ファンにニューフェイスをお披露目出来て良かったです。
作品は過去最高に難産。
何せ経験が殆どない子たちです。
遅くまで稽古を重ねました。
しかし、誰も音を上げることなく頑張りました。
本番は、これまで積み上げてきた事をしっかり果たせたので満足だったのではないでしょうか。
そんな彼らを来年も連れていけるよう、演劇辞めてしまわないように古参の私たちも努めます。
なお、私個人では今年は「MTC project(旧:モンゴルズシアターカンパニー)」の『Choose My Story!~出張バージョン~』にもお声掛けいただき出演させていただきました。
お客様の多数決によって登場人物の運命が変わる観客選択型演劇で、大阪で行われているシリーズのカブフェスバージョンを、各劇団有志8人がペアになりリーディング上演しました。
めっちゃ楽しかったです!また出演したい、何なら大阪に行って出たい。
そして、今年8月よりFM徳島メンバーになってくれている加藤直さんの「チクタクノイズ」もしかと見届けて参りました!
『正しいロープの使い方』という穏やかじゃないタイトルの演目。
ロープを吊る位置が日本家屋なので鴨居・・・妙にリアルでしたね(笑)
それにしても今年は暑かった!
クーラーなどのない古い日本家屋、窓を開けても真夏の湿度たっぷり風が入ってくるのみ・・・。
観客の方も大変だったかと思います。
ですが、最後まで立たずに観劇いただき、こちらも感激でした。
スタッフの皆さんも本当に本当にお世話になりました、マジリスペクト。
という事でカブフェスざっとした振り返りでした。
夏、終わっちゃったなあ。