人と人とが集えば交流が生まれ、
関係が生まれ、
軋轢が生まれ、
良き様にも悪き様にも形が出来る。
それはアナログだろうがデジタルだろうが同じ。
腹の探り合いをし疲弊し摩耗しながらそれでも、
人は集う。
清水です。
演劇なんて手間な事をする為に集う我々は、特に面倒臭い事も起こりがちではありますが、
過ぎてしまえば大概が微笑ましい思い出。
他所の人なら絶対腹立つ事も、仲間なら許せたりするんで、やっぱり特別なんでしょうね。
劇団シアターホリックさんの25回本公演『プールのある家』徳島公演、無事終了しました。
山本周五郎の表題作と『親おもい』『がんもどき』三つ通して描かれる貧しい街に息づく人々の悲哀と幸福。
代表松島さんと女優山田紫織ちゃんが2人きりで実に活き活きと表現していました。
綺麗事は1つも出て来ない作品です。
嘘や怠慢、強欲、狡さ、愚かさ…
人間誰しもに必ず潜む汚点を、真正面から見せられる様で、目を背けたくなる場面もありました。
それでも人々はそれなりに幸せを見つけ進んだり、見つからなくとも何とか頑張っていく。
Jポップエールソングみたいなあざとさや分かりやすさは無いけども、後ろよりは前向きな話です。
写真は以前カブフェスで『親おもい』を上演した際のプロフィール写真。
松島さんと初めて出会ったのは『劇王Ⅱ』の時でした。
徳島から初めてこの大会に出場者が現れたという事で、とても歓迎してくれたのを昨日の事のように覚えています。
松島さんは本当に人が好きなんだなと感じる人です。
書かれた作品に出てくるのは、原作がある物もオリジナルの物も、凄く人間らしい人ばかり。
そう言えば前回のツアーで松島さんが演ってたのは風俗の送迎のクズな人役でした。
去年のカブフェスではクズの彼氏役でした。
人間らしいっつか、もはや駄目な人なんですが、
でもね、皆、何故かしょーがねぇなーって許せるの。
だって、人間だもの、そんなとこもあるでしょーよ、
そんでも笑って生きてくしかしょーがねぇ。
実は最近ちょっと沈んでた私、このタイミングで松島さんに出会えて、何だか救われたなぁと思います。
折角なので合間に新稽古場も見に来て貰いました!
悪巧みしてそうな代表会談の様子です。
あっ、そうそう、何気に丸山裕介令和初書き下ろし、そして私も令和初の作品となった前座の『杉本お料理学校』も楽しく朗らかに終演しました。
本編の『プールのある家』にも食事のシーンが多々出て来たので、奇しくも食べ物繋がりになりました。ってそれは強引な括り方過ぎですね。
“人も、ジャガイモの皮も、むき合う事が大事なの”(『杉本お料理学校』より)
シアホリさんの『プールのある家』お次は9日(日)坂出です!
ちなみに1度見るとリピート割発動で次の観劇は500円になります。高知、徳島との上演順が変わればまた作品の感じ方も変わります。
徳島で観た方も観てない方も是非!
坂出公演の予約フォームはこちら
清水宏さん、シアホリさんと立て続けに県外の演劇が上演され、にわかに活気付いているここ徳島ですが、
お次は江戸川乱歩です!
地元劇団まんまるの出番です!
稽古も熱を帯びて来ております。
こちらも是非お運びを。
株式劇団マエカブ・劇団まんまる 合同公演
乱歩之回 -江戸川乱歩戯曲短篇蒐-
まんまる初の小松島公演!大正期に活躍した小説家「江戸川乱歩」の作品をそのまま舞台化しました。
上演ロケーションにも拘り、小松島市の歴史ある建物「大正館」にて行います。
いつものまんまるとは一味違う、ちょっとホラーで奇妙な乱歩の世界をお楽しみ下さい!
【上演作品】
「赤い部屋」「お勢登場」「百面相役者」
「一人二役」「指」より1公演3作品
【徳島公演会場】
大正館
小松島市小松島町字外開7-11
上演演目や駐車場情報はこちら
【徳島公演日時】
6月22日(土)
①15時開演②19時開演
6月23日(日)
③11時開演④15時開演
※開場は開演時間の一時間前
【チケット】
前売:1500円
当日券:1800円
※未就学児の入場はご遠慮ください