僕の名は。

劇団まんまるの小川です。

お久しぶりです。

 

夏真っ盛りであります。

あちちあちあちであります。

 

炎天下の中、

徳島公演に向けた稽古は

熱を帯びてきております。

 

 

僕は、高知公演では

吃音の劇作家キツオという役を

演じさせて頂きました。

 

 

さて、徳島公演では高知公演とは違い、

全く別の役を演じます。

 

 

 

 

饒舌の劇作家ジョー・ゼツオです。

 

 

 

ゼツオは饒舌に人々に絶望を語ります。

 

 

ゼツオの描く作品には

主に人々の苦しみ、他者への妬み憎しみ、

憤り、そして何となくの殺意といったものが

込めに込められています。

 

 

そんな彼の作品は

全くというほど、つまりません。

 

 

こんなにつまらない作品は

他にあるのかと思うほど、

内容がありません。

 

すかすかのすっかすかです。

 

 

なぜ、この劇団は彼に劇作を

委ねているのかを疑ってしまうほどに。

 

 

そして、作品の合間合間で、

ゼツオは語ります。饒舌に。

 

 

役者のメンバーを差し置いて、

劇作家の彼が舞台に上がるのです。

 

 

作品とは関係の無い、

最近自分に起こった出来事を。

 

 

少し腹が立ったことや

背中がピリピリと痛いといった

日常の何でも無いことを

これでもかというぐらい饒舌に語ります。

 

一度話した内容であっても

構うこと無く何度も何度も語ります。

何度も何度も、とても饒舌に。

 

作品とはかけ離れた

彼自身のどうでも良い

日常の話をしている途中で

突然、公演は終了を告げます。

 

 

ホールの終了時刻がきたからです。

 

 

あっけにとられる役者陣。

 

稽古した内容の半分も出来ず、

肩を落とす演出家。

 

 

『金返せ!』

 

 

『死ね!』

 

 

 

そして

 

 

 

『つまんねーよっ!  死ね!!」

 

 

 

といった客からの野次や罵倒の言葉の数々。

 

 

それでも、ゼツオの表情は晴れやかです。

 

 

なぜなら、

語ることが出来たから。饒舌に。

 

 

最後に演出家ではなく、

ゼツオがこの公演の締めの言葉を

ゆっくりと饒舌に語り始めたところで、

この吃音ヒーローは幕を閉じます。

 

 

 

 

 

 

 

というのは、嘘です。

そういった類の冗談と捉えて下さい。

 

 

 

 

 

徳島公演でも、

吃音の劇作家キツオという役

を演じさせていただきます。

 

 

 

ゼツオって誰ですかって感じです。

 

 

 

自分でもこんな内容のブログを

書いてしまったことに驚き、

かち震えています。

 

指先がぷるぷると痙攣をしています。

 

ありとあらゆる関節が

パチパチと音を立てています。

 

 

肩が外れて別の肩がこんにちはしています。

こんちは、新しい肩です!って。

こんちは!って言ってます。

 

 

 

すいませんでした。こんな内容で。

 

 

 

稽古はちゃんとしてます。

もはや、めっちゃしてるんで。

 

キャスト陣もスタッフ陣も皆、

各自一段階以上レベルアップしています。

 

 

高知公演から一皮向けて、

つんつるてんになった徳島公演。

 

つんつるてんにはなっていないけど、

 

すごく面白かった!

 

と、皆様に声を揃えて

饒舌に言って頂けるような

そんな公演にしたいと思います。

 

それでは、また。

また今度、僕の肩が外れるその時まで。

 

劇団まんまる
404: ページが見つかりませんでした | 劇団まんまる 劇団まんまるは徳島県徳島市を中心に活動中の演劇を中心とした創作集団です。
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