昔話とスカートは短い方が良いと言いますが。
え?スピーチだっけ?
話が長いのが玉に瑕、清水宏香です。
大学演劇クラブ時代。
私が1年の冬、先輩達が他劇団を作って公演をする為、
クラブで公演が打てなくなったという事がありました。
高校の時より、春は新人公演、秋は文化祭公演と高文祭、
冬は卒業生公演というスパンでずっと演劇をやってきた身。
ただでさえ大学生になって未だ学祭公演しかしておらず、演劇したい気持ちを持て余してた私は、
そんなの許せなかった。
何で演劇クラブに入ったのに演劇の公演が出来んの!?
残ったメンバーは私と同期の3人と、先輩3人。
血気盛んなお年頃だった私は、よっしゃ!見とれ!と思い立ち、少人数での公演に踏み切る事にしました。
しかし。これなら出来る!と見つけたお芝居はキャスト女子4人。こちら女子、3人。
はいもう詰んだーーー。
いいえー、諦めの悪いのが私のチャームポイントですーーー。
総務課っていう、大学生の情報を持ってる所に行って、
新入学の際に書く紙に「希望サークル:演劇部」と書いた人の連絡先を教えてもらい、
片っ端から電話をかけては談判しました。
(今なら個人情報の保護とかで無理かもね)
結局、この方法では出演者は捕まりませんでしたが、
何とか高校の後輩の女の子を引きずり込み、4人無理やり揃えて稽古を始めました。
私は役者の傍ら演出を担当、照明や音響プランでは合宿で先輩とケンカしながら話を詰めていきました。
何故かAVが流れる中打ち合わせをしてたのはカオスとしか言いようがありません。
その時の演目は惑星ピスタチオ西田シャトナー氏の「ホントに?」
宝くじを買った、仕事も趣味も性格も違う女性4人が、もしも当たったら…と妄想を繰り広げて泣き笑い、何だか皆好きになるお話。
女性たちはたまたま同じ英会話教室で会っただけの4人です。
まるで、その時に残された自分たちみたいだ、と思っていました。
もしも先輩らが抜けなければ。
こんなに過酷かもしれないけれど、濃密な時間を過ごすこともなかったかもしれない。
今でもその時の公演の達成感は、鮮明に覚えています。
つたない演技につたない演出でしたが、自分史上一番愛しい公演だったと思っています。
今、劇団まんまるには偶然にも集まった20名以上がいます。
ここからどんな公演が産まれていくんでしょうね。
どんな状況であろうとね、作品を作りたい、観せたい、という創造への思いの強さが、己を前に進ませる唯一の櫂なんです。
人数や規模やお金じゃあない。
あの頃ほどのコンソメキューブみたいな情熱は、今の私にはちょっと無いかな。どうかな。
でもね、最近、こんなのを思い出したのには訳があって。
私がPを務める楽団まんまるちゃん。
カブフェスで音楽と演劇のコラボステージをしたばかりなんですが。
今度のイベント、ハロウィンパーティでも同じく、演劇もやるんです。
ここ最近の公演は本当に大勢が関わっていて、必ず上の人があーだこーだ言う(言ってくれる)環境でしたが、
皆客演やら何やらで、打って変わって今は少人数での稽古場となっています。
稽古場に楽団まんまるちゃん3人、
台本を片手にあーでもないこーでもないと動きを決めて稽古を進める姿。
言われた事だけをするんじゃない、自分達で創作する演劇の現場がありました。
演劇の楽しさって、そこにしか無いと思うんですよ。
人が書いたセリフ上手く読むのを目標にしてちゃ、
まー絶対に20年は続かなかったよなって思ってます。
アイドルだからってバカにしてんじゃねーぞ?
さてさて、
昔話とスカートは短い方が良いのにやっぱり前者は長くなっちまいました。
せめて後者はうんと短くしときますかね。
SST主催イベント「ハロウィンパーティー」
日時:10/28(日)14:00~★楽団まんまる出演は14:50~予定
場所:アミコドーム(アミコビル2階時計前広場)
今回の楽団まんまるステージは音楽の秋・色気の秋・食欲の秋を学園ストーリーに詰め込んでお届けします!
その他、県内外で活動中のアーティストが総出演!
またハロウィンという事で…
夕暮れ時にはぞぞぞゾンビが徘徊!?トリックオアトリート!お菓子も貰えちゃう!?
こうご期待ください♪
※野外イベントなので、温かくしてお越し下さいね(*´з`)