SST劇場の泡沫

本日、久々の有観客演劇の上演を行いました!

清水宏香です。

といっても劇団まんまるではなく、私が日頃演技指導をしているSSTの座組みです。

 

 

今回は、演劇の舞台は初めての子達ばかりで、最初は『どうなる事やら』と正直思いました。

でも、皆休む事なく(本当に都合の悪い時以外は休まなかったね、凄いよ!)長期に渡る稽古にダレる事無く熱心に取り組んでくれました。

その姿勢に、いつしか『これはやれる!』と、不安は勝算に変わりました。

 

AIちゃん。

ちょっと昔の歌を歌ったり、不思議なトークをしたりとアイドルの中でも異色の存在のAIちゃん。

でも、演劇は1番台本を理解するのが早く、脳内世界の豊かさには私も感心しきりでした。

小道具も任せられたのは、AIちゃんの中にちゃんとこの作品の世界があると信じていたからです。

フィジカルはこれからな部分もたくさんあるけど、今回の2役するという大役をきっかけに、自信を持って欲しいです。

 

はぴかちゃん。

SSTのみならず界隈のアイドルの中でも屈指の努力家で、多くのファンを惹きつけてやまない笑顔の力の持ち主。

そんな凄いアイドルが最初に言ったのは「恥ずかしい」でした。これは超意外でした。

体育会系なはぴかちゃんにとっては、新たな挑戦になったと思います。

でも、持ち前の根性と勝負強さで、最後にはきっちり仕上げて来るのでさすがでした。

はぴかファンにも楽しんで貰えたなら幸いです。

 

うさちゃん。

普段はお喋りで笑い上戸で、プロデューサー森田さんにも強気でかかるのに、いざと言う時声が小さくなってしまう、可愛いお姫様。

でも私はうさちゃんの中のSっ気をずーっと面白いと思ってました。今回の演劇の中で1番ハマり役だったと思います。

動くのが苦手で、最初は苦労したけど、私が直した所を都度メモを取り、次か次の次にはしっかり修正して来る所に、秘められた真面目さと負けん気を感じて嬉しかったです。

 

ショーグン。

長く演技レッスンを続けて来る中で、少しずつ見せたい物や見せ方が明確になって来ました。

視野を自分中心から広げて、言葉を相手に掛けるという事を意識した時、ガラッと変わったのを覚えています。

腹から出る声は無二の物なので、それを活かして力強い演技と、繊細な感覚の演技が出来る様になると思います。

まだまだ迷いはあると思うけど、自分を信じて!更にに磨きをかけていきましょう。

 

ター君。

今回は本当に感謝しています、感謝しか無い。

と言うのも、キャストが足りない所を無理を言ってお願いして出て貰ったのです。

勿論今回が初舞台、普段は裏方なので人前で顔出して表現する事自体縁遠い。

なのに、堂々と大役を果たしてくれました。

今回の演劇を通して得手不得手が見えたと思うので、それが今後のYouTubeなどのコミュニケーションに役立てばこれ以上無いです。

 

安藝君。

劇団まんまるからお願いして出てくれた唯一の演劇経験者。

故に、少し厳しいダメ出しもしましたが、スッと理解して修正する所はさすがでした。

色んな人と一緒に演劇をする事は、君の演技の引き出しを自然に深く広くしてくれた事でしょう。

個性も爆発させつつ、抑える所は抑える。

自分で出来る子なので、その塩梅を身に付け、これからも劇団を背負う役者として頑張って欲しいです。

 

 

皆、本当にありがとう!

こんなに素晴らしい座組みと一緒に出来たからこそ、私も成長出来ました。それが何よりとても嬉しいです。

 

私はね、高校生の時から演劇をしてるけど、20代の時に『お前はホンマに下手やなぁ』と言われて、それがずっと残ったままそれでも懸命に演劇を続けてるんです。

好きこそ物の上手なれ、と言うのは正直、無いと思ってます。上手になるには好きだけでは駄目。

でも、上手い下手では無い、一生懸命な身体に宿る演技は、本物を感じさせてくれると思うんです。

それが人の心を揺らすひとつの要素になり得るんです。

 

『水槽の泡沫』は、人とイルカ、種族は違えど想いは通じ合う、そんなのをテーマに織り込んだコメディでした。

アイドルと俳優、あまり交わる事は無かったコンテンツが、ちゃんと通じ合った瞬間を垣間見ました。

 

 

いやぁ、とても楽しかった。

いつかまた演劇作れたら良いな。

一生懸命になれる才能を持った皆と。

  

 

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