まんまるの作る芝居ってどんな芝居だろうと考えてみました。
今回の吃音ヒーローがどんな内容なのか見に来られるお客さんに伝えようと、
何か言葉を探してみました。
いよいよ今週末は高知公演の本番です。
こんにちは安藤です。
学校に行って教室で会うと「あ、いるな」って認識する程度で、
お互い話しはしないんです。
寧ろちょっと苦手だな位に感じています。
多分話をしても噛み合わないんです。
噛み合わない事が分かってるから話をしないんです。
お互いに持っている感覚が異なってるんです。
永遠にすれ違う世界線を生きてるんです。
運動会の練習で皆の心が揃わなくて泣いちゃう奴なんです。
文化祭の準備に熱くなっちゃう奴なんです。
合唱コンクールの順位に涙しちゃう奴なんです。
たまに誰かと喧嘩をしたり問題を起こして、
クラスの注目を集めてしまう奴なんです。
いつもはマイナスな感情を表に出さないのに。
認めないんです。
分からないんです。
本当に性格が合わないんです。
でもだからこそ気になってしまうんです。
壁にぶつかって顔を赤くしてる相手を見て、
こっちも気持ちが熱くなって、
「なんでそんなこと言っちゃうんだよ」
って心の中で呟いてるんです。
けして言葉では伝えないけど。
多分、相手にも何となく伝わってるんです。
アムロかシャアかで言えばシャアなんです。
カッコつけで、迂闊で、甘ちゃんで、
そんな奴、気にならない訳が無いじゃないですか。
悲しい事のあった時、心の奥では微かに嬉しそうで、
嬉しい事のあった時、瞳の奥ではなぜか悲しそう。
喜怒哀楽のどこかとどこかの間を行ったり来たりして、
ひとつの場所に安定しない。
そんな自分を楽しんでるような、寂しがってるような。
まんまるの芝居ってそんな奴なのです。
劇団のみんなへ。
2018年6月2日と3日は一生に二度とない二日間です。
思う存分出し切って下さい。
3日は客席から応援しています。
高知公演を観に来られるお客様へ。
今回の公演が初めましてのお客様も多いかもしれません。
貴重なお休みの日のひと時を、
ほんの少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。
それでは、高知蛸蔵でお会いしましょう。