昨日まではどういうものを作って、
今日はどういう風に過ごして、
明日からは何をしていこうと毎日考えて実践していると、
自分自身や周りの人の中に大なり小なりの世界が出来てきます。
こんにちは安藤です。
写真のことを考えたり、
台本のことを考えたり、
その他自分の好きなことや考えたいことについて、
常に頭の中で思考を巡らせたり、
実際に手や足を動かしていると、
自分の中だけのオリジナルの物語が生まれ始めます。
自分だけの「世界」や「物語」を作ることは、
心のモヤモヤや他人との関わりの中にある違和感をじっと見つめて、
感じたことを徹底的に言葉に置き換えていくことかもしれません。
或いは別の形に組み替えて表現することかもしれません。
公演の準備が始まって、本番を迎えて幕が下りるまでの期間、
関わっている人達は皆ひとつの物語に長い時間触れることになります。
今もきっとその最中です。
写真を撮ったり、イメージを形にしたいと考えている期間、
頭にぼんやりと浮かんだ雲のような形を掴もうとして、まずは目の前の風景にシャッターを切ってみたり、
人にお願いをして写真を撮らせて貰ったりしながら、
今自分が表現したいのはこういうものなのかと知っていく作業が必要になります。
取っ掛かりとなる最初のイメージは文字だったり、台本だったり、
誰かの撮った写真だったり、何度も繰り返し観た映画だったり、
人や表現の形によって様々です。
好きな音楽のある部分から、芝居作りのイメージが湧いてくることもあると思います。
好きな映画の1シーン、登場人物が台詞を口にした瞬間のシーンから、
写真のイメージが生まれることだってあります。
創造力は無限大。
もしも自分の中に「こうしなければいけない」という常識があったのなら、
時にはそれを揺さぶってみたり壊してみたり、
バラバラになったのをしばらく眺めて、また新しく組み替えてみたり、
そうしている内に新しい発見が生まれます。
1回の撮影の中で、1枚だけでもお気に入りの写真を撮れたなら、
その次からは2枚、3枚と撮れるようになるかもしれない。
いつも大切にしているのはお気に入りの1枚を撮った時の感覚を覚えていること。
1日の中で10秒だけでも最高のパフォーマンスを出せる瞬間があったなら、
その日は最高の1日だと思えるといい。
最初の10秒が起点となって、20秒、30秒と最高の時間が増えていくといい。
今までに見たことのないものを目の当たりにした時、
人は圧倒され感動を覚えます。
今まで壁だと感じていたものを乗り越えた瞬間、
僕たちはもっともっと遠くへ行けるんじゃないか。
まだ見たことのない景色を見てみたい。
その先へ行ってみたいのです。