ぽかぽか

秋はきらい。
冬もきらい。
春はそこそこ。
夏はだいすき。
 
秋冬が苦手なのは、寒いから。
寒いと、身体が動かなくなるし、痛いし、
服とか、防寒にお金がかかるもの。
夏はあったかくてローコスト。しあわせ。
 
毎日、まいにちが過ぎていく。
わたしはわたしで毎日を生きている。
 
生きるとは、食事をすること。
栄養を摂れば身体がつくられ、不要な組織は排出される。
毎日少しずつ生まれ変わる身体は、たぶん、何年も前のわたしとは同一ではない。
 
わたしはわたし。
だけど、ここにいるわたしはちがう。
その頃のわたしじゃない!
 
同じ問いを投げかけても
たぶん、違う答えを返す。
なんなら、答えもしないだろう。
 
だからと勝手に落胆されても。
期待された答えを返さないからと
「変わったね」なんて言われても、
知らんがな、としか言いようがない。
 

 
一度しかない人生を、
自分の身体とこころを、
好きなもので満たしてしまいたい。
できるなら、みんながそうであればいい。
 
笑顔が素直に出てくる生活の健やかなこと。
満足と不満足を真っ直ぐに伝えられる生活の、じつに、健やかなこと!
 
ほんとうに健やかか?
ほんとうは、もう少しテクニカルに、感情をごまかして生活したいのではないか?
だってわたしは、いつだってアンビバレンスを好んで選択していたではないか。
そして、ほんとうにそれは過去か?
 
しみじみと変化を感じる秋。
冬がせまってくる。
わたし、わたし、わたし。
いまなお自分のことしか考えていないわたしを、その頃のわたしは、どう見るのだろう。

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