日常に大きな穴を開ける

物作りや表現活動において、
個人的に今考えていることや、次に作りたいものの流れと、
代表丸山やまんまる全体が目指す物作りの流れが、
以前からどこかリンクしている所があります。
こんにちは安藤です。

 

先へ進む道がふたつに分かれていて、
どちらへ行こうか迷った時、
また様々な事情でどちらか一方を選ばなければならない時、
僕は心がわくわくする方を選ぶようにしています。

 

その理由は、
心が弾まないと物事が続けられないからです。
情熱を保つのが難しくなるからです。
朝の光が自然に入ってくる部屋と、
一日中光がひとつも入らない部屋とでは、
常に前者を選びたい。

 

 

勿論、どちらか一方を選ぶという事は、
どちらか一方を選ばないという事です。
心が踊る方を選んだ時には、
潔く諦めたり、忘れたり、
過去として置いていく所も必ず出てきます。

 

より良く進んで行く為に、
という言葉もありますが、
何を以って良しとするのか。
未来はどちらなのか。

 

何かを変えたい。
今の自分、これまでの自分、
なりたい自分、憧れの存在、
もっとこうしたい、前に進みたい、
夢見た未来に近づく為に、
今変わりたい。

 

 

人生の変化を仕事に置き換えると、
もっと売り上げを伸ばしたい、
誰もが驚くような、
人の注目を惹くような、
お客さんが途切れないような、
リピーター続出するような、
アッと驚くものを作りたい。提供したい。
安定した収入を得たい。富と名声が欲しい。

 

今の状態を変えたい、
現状を変える為には、
という相談を本業にてよく頂きます。
最近は趣味の写真の方でも同じ話を聞くようになりました。

 

何かを変えたい。
目標に近づく為に変わりたい。

 

変わる為には、
波を起こすための海が必要です。
味に変化をつけるための下地が必要です。
前に進むための線を引き続けることが必要です。

 

 

25mを泳ぐ為には、
水に体を慣らして、
水に体を浮かせられるようになって、
泳ぐための体の動かし方を知って、
溺れないための息継ぎを教わって、
まずは5m泳げるようになって、
25mの半分が苦しくなくなって、
プールの端からスタートして、
向こう側の端までタッチ出来るようになって、
次は50mに挑戦してみようとか、
もっと速く泳ぐにはという話になってきます。

 

これまで進んできた道があって、
これまで引いてきた線があって、
25mは泳げるようになったかなあとか、
タイムをあと少し縮めたいなあとか、
今のそれぞれの想いがあって、

 

ひとつのことを続けていると、
時々困難にぶち当たって、
進んだ先の道を塞がれることがあるけど、

 

これまで続けてきたことがあるから、
地道に引いてきた線があるから、
海に大きな衝撃を与えられるのが人の力です。
地面に穴を開けて地球の裏側へだって行けます。
鉛筆で真っ直ぐな線を引いてきたから、
線を描く紙を別の紙に入れ替えることが出来ます。

 

 

ガンダムWエンドレスワルツの終盤、
ボロボロに傷つきながらも固く閉ざされた地下シェルターに向けて、
バスターライフルを撃ち続けたヒイロのように。

 

幽白の飛影vs時雨戦。
勝負を分かつ一瞬、
片腕を捨てて相手の攻撃をかわし、
折れた刀で致命傷を負わせた一撃のように。

 

一点集中して次がある。

 

俺たちには俺たちの技がある。

 

以上、今思っている事でした。

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