皆様、こんばんは。そして、こんにちは。
どうも、劇団まんまるの小川です。
第四回公演『吃音ヒーロー』徳島公演の
千秋楽から2週間が経過致しました。
改めまして、
ご来場頂きました皆様
誠に誠にありがとうございました。
今回、僕は“吃音”の劇作家『キツオ』という役を
演じさせて頂きました。
脚本というか
今回の企画が決まった段階で
僕が主演をさせて頂くことは
実は決まっておりました。
恐れ多くも、
劇団まんまる初の長編作品の主演を
僕なんかがやって良いものかと
最初にお話を頂いた時は凄く悩みました。
悩み続けること3ヶ月。
そして・・。
やっぱり主演なんて自分には荷が重いと思ったので
辞退させて頂くことにしました。
辞退すると告げた瞬間の
丸山さんの顔は2度と忘れることはないと思います。
驚きで全くの別人のような顔をしていました。
もはや別人でした。
丸山さんではなく、丸岡さんでした。
それどころか、岡丸さんだったかも
知れません。
というのは冗談です。
嘘です。
しょうもない冗談です。すみません。
本当は、お話を頂いた瞬間に
『あっ、はい。僕が主演ですね、分かりました。
はい、あっ、分かりました。えっ、何ですか?
いや、語尾が聞き取りづらかったので。
あー、はいはい、なるほど。・・えっ?』
と即答しました。
今回の企画は、
劇作:丸山裕介、
演出:大木茂実、
主演:小川真弘
という体制で公演を行うというものでした。
現在の劇団まんまるにおいて
各自が最も力を発揮出来る布陣、
(※というか、そうであって欲しいという
願望もありつつ。)
今後の劇団の方向性を決定するかも
しれない公演になると感じたので
それについては即断しました。
もっとも、外部の方々から見たら
このチンピラ演劇人3人の名前が
こんな感じで並んだ所で
それがなんやねんって感じかもしれませんが。
話を戻します。
高知公演、徳島公演とで
僕は共通してこの『キツオ』という役を演じました。
僕は役者でも演出でも、
作品を面白くする為に演技(言葉)を
足していくことが多いです。
なので、今回は“吃音”という要素を
しっかりと表現する上で
かなりの制限をかけて演技を行うことに
結構悩みました。
正に手枷足枷の状態でした。
“伝えたいけど、上手く伝えられない。”
それを表現する事がこんなに難しいのかと。
吃音症であるという表現については、
最後まで試行錯誤しましたが、
結果としてそれが本当に
正しく表現出来ていたのかは
正直僕自身もよく分かりません。
もっとリアリティーを
追及するべきだったのかも知れない。
だけどそれだと、
役者として観客の皆様に
最低限の台詞(言葉)が伝わらなくなる。
その葛藤は最後までありました。
そんなに深く考えることでは
ないのかも知れません。
もしかしたら、
もっと深く考えなければ
いけなかったのかも知れません。
ただ、
皆様の目に
キツオがキツオとして
あの場に存在していたのであれば、
それはそれで良かったのかも知れません。
色々な意味で、キツオという役は
凄くやりづらい役だったと思います。
でも、今回キツオという役を
演じることが出来て良かったです。
この役を演じること、
それについて悩むことが出来て
本当に良かったと思います。
ただ、最初に役名を聞いた時は
『いやいや、キツオて。
吃音の劇作家で、名前がキツオて。
・・ほんで、演出のニナオて。
いやほんまに、これはあかん。
・・・ニナオて。
・・キツオとニナオて。』
とは思いましたが。
今回、劇団まんまる初の長編芝居でした。
役者・スタッフともに
全てが完璧に出来たわけではありません。
ただ、この公演(演目)を起点として、
劇団まんまるが
次のステージに進んでいけるように
劇団員一同精進して参りたいと思います。
とか偉そうに言いましたが、
劇団員一同かどうかは分かりません。
少なくとも僕はそう思っております。
もっと面白くなります。
面白くならないといけません。
僕も、この劇団も。
本当にありがとうございました。