皆様、おはようございます。
劇団まんまるの小川です。
僕は今回、
劇団まんまる第四回公演「吃音ヒーロー」で
吃音の劇作家キツオこと
吃音のきっちゃんを演じさせて頂きます。
きっちゃんを演じるにあたり、
役作りというか
この役を演じることによって、
このお芝居を観に来て頂いたお客様が
どう感じるのか、どのように見られるのか、
そして、どのような印象を与えるのか、
といったことを考えていました。というか、
今もまだ考えております。
考えている真っ最中であります。
普段役者をやる時、
僕は何も考えないようにしています。
こんなことを言うと怒られてしまいますが、
僕は稽古場に行くまで
その役の動きとか台詞の言い回しとかを
敢えて作っていかないようにしています。
いや、台詞は覚えますけど。
それも年を経るにつれ、
脳ミソのシワが少なくなってきているので、
台詞覚えも悪くなってきましたが。
以前ブログでも書きましたが、
僕は予定調和があまり好きではありません。
何も準備していない、
常に追い込まれた状態だからこそ、
シワの少なくなった脳がフル回転して、
閃きが生まれるのです。
僕は自分の
“閃き”(発想の瞬発力)を信頼しています。
溺愛しています。
閃きが初恋の人と言っても
過言ではありません。
今回、僕がキツオを演じる上で
彼自信が「吃音」であることが
凄く重要な要素になっています。
この芝居のテーマといった部分とは
少し趣が異なりますが、
役作りにおいて、この部分を疎かにすれば
この芝居全体を殺して
しまう可能性があります。
答えはもしかしたら
出ないかもしれません。
というか、
答えなんか無いのかもしれません。
ただ、最後まで考え続けたいと思います。
本番当日。
劇団まんまるの小川真弘という役者が、
舞台の上で、吃音の劇作家キツオという役の
演技をしている。
そうならないようにしたいと思います。
実際は
それ以上でもそれ以下でもありませんが。
本番当日、
「僕」はその場に「キツオ」として
存在しようと思ってます。
少しでも、
その場にいる皆様の心を震わせられるように。
高知蛸蔵にてお待ちしております。
キツオより。