乱歩之回 -江戸川乱歩戯曲短篇蒐- 上演ノ御報セ

みなさまお元気ですか?寒暖差にやられていませんか。
相変わらず書き出しに悩み、近況報告をする次第。
先月末から咳が続いてはおりますが、稽古に仕事にお出かけに、そこそこハッピーな毎日を過ごしています、佐光です。
 
さて先日から乱歩乱歩と申し上げています通り、
徳島では6月22日(土)、6月23日(日)(香川では6月15日、6月16日)に
 
株式劇団マエカブ・劇団まんまる 合同公演

乱歩之回 -江戸川乱歩戯曲短篇蒐-
を行うことになりました!
 
なんだかいつものまんまるの公演と雰囲気が違う気がする…
 
そう感じられた貴方、さすが。そう、ちょっと、「いつも」の感じじゃありません。
その理由の一つが「江戸川乱歩」の作品の戯曲化、という点です。
 
まずは、江戸川乱歩って?
ここから疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
 

↑この人が江戸川乱歩です。
 

江戸川乱歩は明治に生まれ、大正から昭和期にかけて主に推理小説や怪奇小説を得意とした小説家です。日本の探偵小説の祖といってもいいでしょう。
主だった推理小説は、名探偵明智小五郎が活躍する「黒蜥蜴」「屋根裏の散歩者」「D坂の殺人事件」などの作品が、
怪奇小説では「芋虫」「人間椅子」「赤い部屋」などが有名です。
また、明智探偵の助手・小林少年が明智と共に活躍する「少年探偵団・怪人二十面相シリーズ」などの児童向け作品も多く手掛けていました。

(大木さんのブログ下書きより引用)
 
※実際にどんな作品なのか?気になる方はこちら。

青空文庫:江戸川乱歩
※没後50年を超え、著作権保護期間を超過しているため、乱歩の作品は今日無料で読むことができます。
 
ところで現代の人気探偵物といえば、漫画ですが「名探偵コナン」になるのかな?
主人公の江戸川コナンの名前も、彼江戸川乱歩に由来するものです。(「コナン」はもちろん、シャーロック・ホームズの作者コナン・ドイル)
そしてその江戸川乱歩の名は恐怖小説家エドガー・アラン・ポーに由来するんですね。
 
最近では「文豪ストレイドッグス」という漫画(アニメ)でも「超推理」という異能力を持つ「江戸川乱歩」という名前のキャラクターが登場したり、NHKでは満島ひかりさん出演のテレビドラマが放映されたりと、江戸川乱歩の名前を文字媒体以外で見かけることも増えてきました。
 
さて今回の公演は、「原作:江戸川乱歩」と据えまして、まんまるの大木とマエカブの藤井さんが乱歩の作品を戯曲化しオムニバスで上演するものです。今回上演するのは「赤い部屋」「お勢登場」「百面相役者」「一人二役」「指」の5作品ですが、いずれも、探偵物と怪奇物でいうと、主に後者に属する作品群ですね。
 
なぜ乱歩なのか?どうしてこの作品群にしたのか?
これについては脚本演出本人に代わって語ることはできませんが、両名とも今日の乱歩ブームより以前から彼の作品をとても愛していたときいています。
それが基で意気投合した面々が集まり、今回の公演に至ることとなりました。
 
それぞれの作品は、いずれも原作「そのまま」とは限りません。
もちろん、どのような作品であっても文字を演劇に起こす以上「そのまま」にはなり得ないのですが、二次創作といっていいのか原作に新たな解釈を加えていたり、あるいは芸術に昇華させた表現に挑戦したりと、脚本・演技ともにまんまるの舞台ではあまり見られなかった表現に挑戦しています。
「おもしろい」の表現はfunnyだけではないんだな、と感じさせられるというんでしょうか。
もちろん、ふふっと笑ってもらえたら嬉しいな、という部分もありますが。
乱歩作品を読んだことがある人にも、読んだことがない人にも楽しんでいただけると思います。
 
そうそう。いつもと違う点、もうひとつ。
 
今回の上演会場は、いわゆる舞台、ホールではありません。
香川公演は「ヨコクラうどん」さん。
徳島公演は「大正館」さんで上演させていただくことになりました。(先日のブログ参照)
いずれも、通常は飲食店として営業されているところです。
 
徳島会場の「大正館」とは建物(家屋)自体の名称で、
1階に「小松島市移住交流支援センター」と「DiCAFE」さんというインドネシア料理のお店が入っていらっしゃいます。
 
公演を企画し始めた当初より、脚本の美術・ビジュアルイメージから乖離しない会場を探していました。
役者の息遣いや、汗の湿度、匂いも感じられるような距離感の会場。広すぎると、届かない。
まさにこちらがイメージにぴったりで、上演の許可をいただいた際には小躍りしました!
 
異国情緒漂う装飾も、大正を感じさせる素敵な会場です。
お芝居とか抜きに、いや、観ていただきたいんですけど、ぜひ一度お越しいただきたいです。
 
そんな、今回お世話になるDiCAFEさんはこちら!

本格インドネシア料理が楽しめるお店です。
 

会場の下見中。
 

こちらはナシチャンプルー。
ナシ=ごはん。チャンプルー=混ぜたもの、なんだそうです。一つ賢くなりました。
上にかかっているカレーがね、ココナッツ風味で、あーこれ好き!って思うん。。幸せ……
 

メニューはこんなかんじ。ほかにも、ハーブティーやロンボクコーヒーもあるよ!
 
今回の公演はオムニバスのため、前述したとおり「赤い部屋」「お勢登場」「百面相役者」「一人二役」「指」の5作品を日によって3作品ずつ上演する予定です。
そのため、徳島公演と香川公演合わせて全部で8公演ありますが、公演によって上演作品、一部出演者も異なります。
 
特設サイトの「徳島公演」ページに演目・出演者の詳細予定を記載していますので、お目当ての演目や出演者が居る場合はチェックしてみてくださいね。
 
…できれば、全作品ご覧いただきたい!!(笑)
 
特設サイトはこちら↓

 
公演まであと一ヶ月。いつもと趣向の違うまんまるを、ぜひご覧くださいね。
一同、楽しんでいただけるよう稽古に励み、お待ちしています!

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